経理お役立ちブログ

2023/1/19

経理人材が不足する原因は?その解決策は?

最近は多くの会社で経理人材を新しく採用することが難しいという経理人材が不足する状況に陥っています。今回はその原因や問題点、解決策について解説します。

 

経理人材が不足する原因は?

最近は多くの会社で経理人材を新しく採用することが難しいという経理人材が不足する状況に陥っています。その原因について解説します。

 

労働者人口が減っている

 人口減少、少子高齢化により日本の労働者人口は年々減少しており、今後も減少が続くことが見込まれています。

 そもそも働き手が少なくなっている中で、人気の高い職種であるとは言えない経理では特に人材不足の状況が起こります。特に、最近では、「経理業務はキャッシュレス化やAIの普及によって将来的になくなる業務である」とも言われ、ネガティブなイメージも持たれています。

 多くの会社で、経理人材を補充できないという、経理人材の不足に陥っています。

 

 

専門的知識と実務経験が必要だが、評価されにくい

 経理は単に簿記の知識があれば務まる訳ではありません。

 管理会計や税金の知識も必要ですし、上場会社などであれば複雑な会計基準のことも知っていなければなりません。これらは頻繁に改正されますから常にキャッチアップしていかなければなりません。

 また、何よりも会社のビジネスを数値に落とし込む仕事であり、会社のビジネスのことをしっかりとわかっていなければ務まりません。

 経理の仕事には基本的に期限が設けられており、何があっても期限までにやり切らなければなりません。

 専門的な仕事で、場合によってはハードワークであるにもかかわらず、その苦労は、経理部門以外にはなかなか伝わりません。直接、お金を稼ぐ業務でもないため、評価されにくい、という面があります。

 

 

経理人材が不足するときの問題点

経理人材が不足すると次のような問題が起こります。どれも会社にとっては重要な問題です。

 

問題点1:正しい経営判断ができない

 正しく経営管理をするには、適切なタイミングで月次決算などの経理からの報告が必要です。経理人材が不足し、経理業務が滞れば、報告が遅れ、正しい経営判断ができなくなる可能性があります。

 

問題点2:経理業務の属人化が起こる

 少ない人数で、経理業務を回すと、「この業務は〇〇さんしかわからない」というような業務の属人化が起こります。

 属人化された業務は、その人が病気や退職などで業務ができなくなったときに、他の人が代わりに行うことができません。また、他の人はわからないため、実際には必要でない業務をやっていたり、とても不効率な業務の進め方をやっている、ということもよく起こります。

(関連記事)属人化している経理業務の問題点とその対応方法

 

問題点3:ミスや不正が起こりやすい

 経理業務ではたくさんの書類を作成することになります。

 経理部門の体制が十分ではなく、特定の人にその作業が集中している場合には、チェック体制が不十分でミスなどが起こってしまいます。

 

 また、経理はお金を取扱う大切な仕事。

 お金の取扱いを特定の人に長期間任せていると、使い込み(横領)などが起きる可能性もあります。

 

問題点4:業務負荷が大きくなり、退職が続くなどの悪循環に陥る

 特定の人に業務が集中した結果、業務負担に耐えられなくなって退職してしまうということはよく起こります。

 代わりの人材を採用したとしても、引き継ぎが不十分であればうまく業務が回りません。また業務負荷が大きければ、退職してしまうことも考えられます。

 不十分な体制で退職が起こると、その後に入ってくる人も定着しないという悪循環に陥ることがあります。

 

 

 

経理人材不足に対する解決策

経理人材不足に対する解決策をいくつかご紹介します。

 

解決策1:業務の分散や適切な評価で定着率を向上させる

 まずは、今いる経理人材の定着率を向上させる取り組みを行うことが大切でしょう。

 特定の人に業務が集中しているのであれば、その業務を分散し、負担の軽減を図る必要があります。また、正しく評価し、本人の意見を聞くことも重要です。

(関連記事)経理の人事評価制度はどう作ればいい?やる気を引き出す仕組みづくり

 

 

解決策2:RPA(Robotic Process Automation)を活用する

 RPA(Robotic Process Automation ロボティクスプロセスオートメーション)とは、これまで人間が行っていた作業を、AIや機械学習によってPCが自動処理することをいいます。

 最近は、難しい設定は必要なく、中小企業でも導入しやすい価格のツールも増えてきており、毎月のルーチン業務、単純作業などは比較的簡単に自動化を図ることができます。

 RPAを活用して、これまで人が行ってきた作業を自動化すれば、経理人材の負担を減らすことが可能となります。

(関連記事)RPAの導入がもたらす業務改善とコスト削減の効果を解説

 

 

解決策3:経理業務のアウトソーシング(経理代行)を活用する

 経理業務のアウトソーシング(経理代行)をうまく活用すれば、経理人材不足に対する解決策となるでしょう。

 経理の負荷を減らし、労働環境を改善することができれば、定着率の向上にも繋がる可能性があります。

(関連記事)経理業務をアウトソーシングするメリット・デメリット

 

 

解決策4:働きやすい環境を作る

経理業務は業務の閑散がはっきりしており、期限が決まっているものがほとんどです。役割分担や期日管理をしっかりとした上で、業務フローを構築すれば、働きやすい環境を作ることも可能です。

(関連記事)経理の働きやすさは効率にもつながる!前向きに働くためにできること

 

 

まとめ

経理人材の不足の原因や問題点、解決策について解説しました。経理人材はそもそも新規採用が難しい上に、専門的知識や実務経験が必要なので育成するにも時間がかかります。そうであるからこそ、正しく評価し、定着率を向上を図ることを考えましょう。

経理業務のアウトソーシング(経理代行)は、経理人材の不足に対する解決策の一つとなり得るでしょう。