経理お役立ちブログ

2023/10/24

経理を効率化したその先へ!新たな価値を生み出すためにできることは?

現在は経理を効率化するさまざまなITツールがあります。ITツールを活用することで業務を大幅に効率化でき、時間が浮くことで働き方改革にも対応できます。一方で、AIの発展によって「経理が将来なくなる」という意見もあり、効率化した先に何ができるかも考える必要も出てきました。しかし、経理だからこそできる分析や提案もあります。これからの経理がより価値のある仕事を行うためにできることを考えてみましょう。

 

 

経理業務の効率化によってできること

まずは経理を効率化することで実現できることを理解しておきましょう。具体的にはコストの削減や人員不足の解消、業務の質の向上や迅速さ、付加価値のある業務に従事することなどが挙げられます。これらが実現されたうえで経理担当者ができることを考える必要があります。

 

コストを削減する

経理業務を効率化できれば、業務に掛かる時間や手間を減らせます。その結果、残業代などの人件費を削減できるでしょう。また、効率化のためにペーパーレス化を行えば、これまでかかっていたコピー用紙代や印刷代、保管スペースの確保などが不要になります。

 

人員不足を解消する

経理の人手が足りずいつもバタバタしており、人員不足を感じている場合にも効率化は役立ちます。無駄を減らして業務をスリム化できれば、少ない人数でも経理業務を無理なく回せるようになるでしょう。

 

業務の質を向上する

煩雑な業務のプロセスを効率化によって改善できれば、ミスをする可能性も低くなります。その結果、業務の質を向上できるでしょう。

 

迅速な経営判断につなげる

経理業務を効率化すれば時間を短縮でき、月次決算を迅速に確定させられます。経営や業績の最新の情報を把握できるため、スピーディーな経営判断にもつなげられます。

 

より付加価値のある業務に従事する

効率化によって業務の中の単調な作業を圧縮できれば、より重要性の高い業務に時間を使えるようになります。月次決算から業績や費用の分析をしたり、今後の見通しを立てたりといった、人間でなければできない業務に多く従事できるようになるでしょう。

(関連記事)経理業務の効率化の方法を解説!限りあるリソースを活用して業務を回していこう

 

 

付加価値を生む経理の業務とは?

効率化によってできた時間をどのように使っていくかが今後の課題となるでしょう。より付加価値のある業務を行う必要があるといっても、具体的に何をすればいいかは考えていかなければなりません。今後は数字のとりまとめのみにとどまらず、自社の事業について実感を伴った理解を深め、「これからどうしていけばいいか」を考え、経理の視点から提案していくことが大切です。

 

経営判断に役立つ情報を提供する

月次決算を迅速にとりまとめたうえで、データの推移の把握や比較を行うことで、より深い分析ができます。
「なぜその結果になったのか、どこに原因があるのか」「このままだとどうなりそうか、どうすればよさそうか」など、数字から振り返りや今後の見通しを立てていくことが大切です。

これらの情報をわかりやすく伝えることも必要です。必要に応じて、経営者や営業部門など、相手に合わせた資料を作りましょう。会計ソフトで作成できる財務諸表は税務署や利害関係者など外部に向けたものです。社内の人にわかりやすく伝えるためには、必要な情報をヒアリングしたりして吟味することも必要となるでしょう。

 

現場に足を運んで理解を深める

数字を見るだけではイメージがつかみにくいものです。帳簿の数字を現場で確認したり、取引の実態を把握したりすることで、実感を持って数字を読めるようになるでしょう。現場とのコミュニケーションが増えることで、現場の人から「経理も現場を理解しようとしてくれている」という信頼を得られるでしょう。よい関係性を構築できれば、何か依頼するときも協力を得やすくなります。

 

今後の方針や改善できる点を考え提案する

経理は何にいくら費用がかかっているかを把握できます。経費を有効に使うには無駄を見つけることだけでなく、使い道の変更を検討することも役立ちます。例えば、紙媒体で毎月出している広告がある場合に、同じ金額をWEB広告にかけてみるといった方法です。

経費を減らすとなると、社内からの反対意見も出るでしょう。しかし、目的は同じでもより有効な使い道を提案すれば抵抗が少なく、賛同を得やすいでしょう。

提案をするには情報収集が不可欠です。ニュースやプレスリリースをチェックして、最新の技術や傾向をつかんでおくようにしましょう。

 

 

まとめ

経理は専門知識の必要な業務ですが、日頃の業務の煩雑さや量によって知識を活かしきれているとは言えないかもしれません。しかし、効率化によって時間ができれば、知識や能力を最大限に活用した業務ができるようになるでしょう。経理の経験や知識を用いて、他の人の役に立てることをするで、会社と個人それぞれの成長につながります。AIの発達を脅威に思う方もいるかもしれませんが、最新の技術を味方につけて自分の能力を活かす方法を考えましょう。

経理業務のアウトソーシング(経理代行)も、経理の効率化を図るための方法の一つです。ぜひ検討してみてください。

(関連記事)経理業務をアウトソーシングするメリット・デメリット