経理お役立ちブログ

2024/1/12

経理アウトソーシングは不安?経理業務を安心して任せるためには

経理の業務には専門知識が必要であり、業務の量や内容も多いため、「なかなかいい人材を採用できない」「経理業務の負担が大きい」と感じている人もいるでしょう。こうしたお悩みを持つ中で、経理をアウトソーシングできることを知った方もいるのではないでしょうか。しかし、経理の扱う情報は会社の重要な数字であるため、外部に出すことには抵抗を抱きやすいものです。

この記事では、経理のアウトソーシングに対する不安と、それに対する解決策を紹介します。アウトソーシングを活用することで、従業員や経営者の負担を減らし、より重要な業務に集中できるようになるでしょう。「経理のアウトソーシングが気になるが迷っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

経理業務のアウトソーシング(経理代行)にありがちな不安

自社の重要な情報を外部に委託することに対して、抵抗を持つ人もいるでしょう。経理の担当者が社内にいる方が、処理や情報共有が迅速にできるため何かと便利な場合も考えられます。アウトソーシングに必要な費用とその効果に対する不安のある人もいるでしょう。以下では、経理のアウトソーシングに関するありがちな不安を見ていきましょう。

 

情報の漏えい

経理の扱う情報は売上高や原価、費用の額など、会社の重要な情報です。数字は経営の状態をダイレクトに反映するため、外部に漏れることのないように厳重に扱う必要があります。しかし、経理をアウトソーシングするためには、こうした経営に関する情報を委託先に渡さなければなりません。委託先がどのように情報を管理するかは委託先に委ねられるため、情報の漏えいに不安を感じる方もいるでしょう。

 

効果の確実性

せっかく経理をアウトソーシングしても、思うような効果が得られない、改善されていることを実感できないという場合も考えられます。経理の業務自体が手から離れても、情報の共有などにコストがかかり結局負担はそこまで変わっていないという場合もあります。現状からどのように改善されるのかイメージしにくい場合は、アウトソーシングを前向きに検討できないでしょう。

 

情報共有の迅速さ

経理業務の委託先は、アウトソーシングを専門に行う会社や税理士・会計士事務所など、経理の業務に関するプロです。しかし、一度経理の情報を外に出す以上、処理された情報を再度共有してもらうために時間がかかるのではないか、リアルタイムの経営状況を確認しにくいのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。経理はただ情報を記録するだけでなく、記録された情報を今後に活かしてこそ意味のあるものといえます。そのため、アウトソーシングすることで迅速な経営判断に活かしにくいのではないかという不安もありがちです。

 

費用面の負担

経理のアウトソーシングを利用するには費用がかかります。委託先や依頼内容によってかかる費用は異なり、オプションを追加することでさらにかさみます。そのため、結局従業員を雇う方が安く済むという場合も考えられます。また、その費用に見合った効果が出るのかという点も気になるところでしょう。費用そのものは抑えられても、他の手間が増えてしまった、業務フローがかえって複雑になってしまったという場合も考えられます。

 

(関連記事)経理業務のアウトソーシング(経理代行)でよくある失敗

 

 

経理業務のアウトソーシング(経理代行)の不安の解決策

経理業務のアウトソーシングに対する不安は、「具体的にどのような方法で行うのかよくわからない」という気持ちから生じている場合が多いものです。そのため、アウトソーシングについて具体的に知ることで、不安を払しょくできる可能性もあります。以下では、上に挙げた不安に対する解決策を紹介します。

 

クラウドのシステムを活用する

会計ソフトや経費精算ソフトなど、クラウドのシステムを使うことで、セキュリティや情報共有の課題に対応できます。クラウドのシステムはセキュリティ面の対策もされています。インターネットに接続されたパソコンがあればどこからでも操作でき、委託先で入力された情報もリアルタイムで会社と共有できます。環境構築にかかるコストや時間も削減されます。
加えて、チャットツールやWEB会議ツールなどを活用することで、より細かなコミュニケーションが迅速にできるため、情報の共有のタイムラグも少なくなるでしょう。

 

必要に応じて会社にも来てもらう

業務を委託先で行うのではなく、会社に必要に応じて訪問してもらう形態を取ることのできる場合もあります。迅速に連絡や情報共有のできるツールがあっても、やはり経理の担当者に直接質問や確認をしたいという経営者の方もいるでしょう。ツールに慣れていなくてもやり取りでき、対面で話すため認識の齟齬が起こりにくい点も、訪問してもらうメリットといえます。常駐となる場合は、派遣扱いとならないように注意しなければなりません。

 

認識をすり合わせて連携を取る

経理の用務内容は多岐にわたり、どこまで自社で行いどこから委託するのか、またすべてを任せるのかを明確に決めておく必要があります。あらかじめしっかりと認識をすり合わせておかなければ、処理の重複や漏れが生じる可能性もあります。そのため事前の打ち合わせに手間はかかりますが、最初にしっかりと決めておくことでスムーズに業務を任せられるでしょう。はじめのうちは細かい打ち合わせもしながら、双方ともに徐々に慣れていく必要があります。

 

雇用に比べると費用を抑えやすい

アウトソーシングに費用がかかることは事実ですが、多くの場合では自社で雇用するよりも人件費を抑えやすい傾向にあります。雇用の場合は1年に200~400万円と、数百万円単位で給与を支払わなければなりません。教育や研修、制服や備品といった、給与以外の負担もあるでしょう。一方で、アウトソーシングであれば月数万円から任せられる場合が多く、1年でも数十万円に収まるケースが多く見られます。ただし、特殊な処理が必要な場合などにはオプションを追加しなければならないこともあり、その分費用もかかります。従業員を雇用する場合とアウトソーシングする場合のそれぞれの費用をシミュレーションして検討しましょう。

 

経理業務をアウトソーシングする際はこちらの注意点も押さえておきましょう。

(関連記事)経理業務アウトソーシングの注意点や失敗しないためのポイント

 

 

まとめ

経理の業務を外部に任せるアウトソーシングについて、実はよくわかっていなかったという方も多いのではないでしょうか。しかし、不安に対する解決策を知ることで、アウトソーシングに対する先入観がなくなり、前向きにとらえられます。経理の業務量は多く、内容も多岐にわたるため、アウトソーシングすることで従業員がより優先度の高い業務に集中できるでしょう。経理の負担を軽減したい、プロに任せたいという方は、ぜひアウトソーシングを前向きに検討してみてください。

経理業務のアウトソーシングのメリット、デメリットについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

(関連記事)経理業務をアウトソーシングするメリット・デメリット